「武田悦江として、福島県に何か残したい」郡山市在住のフリーライター 武田さん

※C:コースタースタッフ佐藤   T:武田悦江さん

C:皆さまこんにちは!窓口スタッフの佐藤です。

今回の利用者インタビューは郡山市在住のフリーライターであり、自分史活用アドバイザーでもある武田悦江さんにお話を伺います。武田さんは7/6(金)に福島コトひらくにて、和綴じ教室を開催される予定です。

https://www.facebook.com/events/204602786817429/

 

C:なぜ和綴じ教室を開催したいと思われたのか教えてください。

T:2014年から自分史を福島県に広めたいということで、自分史をテーマに色々活動してきました。その中のひとつとして、昨年「和綴じ自分史教室」をやりました。

その時の狙いとしては、自分史をただ書くだけではなく、和紙で印刷して和綴じで仕上げることで楽しく自分史が作れるのではないかと思ったのです。結果、好評で「楽しかった」というご感想をいただいたんですけど、その中に「もうちょっと和綴じのやり方をきちんと習得したい」という声があったので、昨年、千葉県船橋市から郡山にお招きした和綴じの先生にご相談して、今回は和綴じだけの教室を開くことにしました。

 

C:和綴じ教室について詳しく紹介をお願いします。

T:和綴じっていうと、一定の世代の年齢の方はやっているんですよ。60歳以上くらいの方でしょうか。ホチキスやクリップなどの文房具が使われる前は、たとえば設計図や書道の作品などを和綴じで残していたのです。今回いらっしゃる先生は簡単な和綴じでなく、もうちょっときちんとノートがしっかり止められるような綴じ方を教えてくださいます。作業工程は複雑ですが、その分、仕上がりが丈夫でしかも、和綴じの手づくり感があるので、とてもいいのかなと思っています。ちなみに、先生が教えてくださる和綴じの方法は「四つ目綴じ」です。私たちより先輩がやっていたのは「大和綴じ」じゃないかとおっしゃっていました。

今回は先生に和綴じの作り方の説明書を持参していただき、道具はこちらで用意します。後で、ご自分でやりたくなった時には、どんな道具を使ったらいいかをご説明します。興味のある方にはぜひご参加していただけたらなと思ってます。

 

C:講師の先生はどんな方ですか?

昨年郡山で「和綴じ自分史教室」を開催した時にも、受講生の方が、先生のファンになり、一緒に写真を撮る方もいて、予定時間をオーバーしたものでした。

 

C:昨年開催した「和綴じ自分史教室」はどのような雰囲気で開催されましたか?

T: 自分史に興味ある方が集まって、執筆から製本までをトータルで体験できたことがよかったと思います。…というのも回を重ねていくにつれ、参加者の方々が楽しみに通われている様子が感じられたからです。

最終日に書いていただいたアンケートでは「どんなところが楽しかったですか」という質問に「和綴じのところ」と答えた方が複数いらっしゃいました。この答えには和綴じそのものが楽しかったというだけではなく、完成した喜びもあったのではないかと考えています。さらに和紙を使ったことで、より手作り感が増したのではないでしょうか。

7月の和綴じ教室を開催するにあたり、最初は先生に「和紙でやりたいです」って提案したんです。そうしたら、「ノートを作るのは構わないんだけど、和紙で作るノートは、実際に使う時に滲んじゃったりするのでやっぱり今回は洋紙にしましょう」と。そんな経緯があります。

 

C:今回は中身が真っ白なノートを作るんですよね?

T:はい。表紙は先生が用意してきてくださいます。

C:福島コトひらくを利用しての感想がありましたら教えてください。

T:建物の木の雰囲気、室内の雰囲気が良いと思います。今回、講師の先生に福島コトひらくのサイトを案内した時に「使いやすそうな建物だね」と言ってくださいました。

福島コトひらくができる前の建物の頃からスタッフの方とイベントなどでコミュニケーションをとってきたのでそういう気安さがあります。スタッフの方の親しみやすい人柄も魅力のひとつですね。

 

C:武田さんは自分史の活動も活発に行っていらっしゃいます。自分史の活動について教えてください

T:見ず知らずの人に東日本大震災の体験を話すっていうのも自分史の一つのやり方だと思うんですけど、人には話したくなくても自分の愛する子どもや親戚に自分で話すということもあると思います。将来お孫さんが「おじいちゃんおばあちゃん、あの時どんなことが起きて何してたの」って聞かれた時にちゃんと応えられるような人でありたい。その手段として、自分史が使えるのではないかなと思ったのがそもそものきっかけです。

ただ、辛い体験はなかなか人に話しにくいし、震災の記録の話をすると、かえって引く方が結構いらっしゃいます。自分の過去を振り返ることで、何気なく過ごした子ども時代のことを改めて思い出して、自己肯定感につながったり、親やご先祖様への感謝が生まれるというのも自分史を広げていく中で気がつきました。そういうことも伝えたいなと思って活動をしています。

 

C:武田さん個人の趣味や幸せはどのようなことですか?

T:24時間、できることって決まっているじゃないですか?

仕事をしている私、取材している私、色々あるんですけど、自分が一番大切にしているのは家庭です。主婦である私。

子どもは高校生、大学生ともう大きいので、好きなことをやる時間はもっと作れるのですが、自分の予定も考えつつ家庭のことを大事にしながらっていうスタンスが私のベースかなって思っています。

私は元々は埼玉の生まれでたまたまご縁があって、福島に来ました。武田悦江として、福島県に何か残したい、その手段は何かなとか、そういう感じで動いています。それ以外は勉強の時間にあてたり、取材をしたりしています。

 

C:7月6日(金) 福島コトひらくで開催の和綴じ教室について、武田さんから最後に一言お願いします。

T:船橋から先生をお呼びできる機会はそんなにないので、ちょっとでも興味があったら来ていただけたら嬉しいです。

C:ありがとうございました!

 

■武田悦江さん主催のイベント■

四つ目綴じって知ってる?【和綴じノート教室 開催】
[日時] 7/6(金)18:30~20:30 [会場] 福島コトひらく

詳細・参加のお申し込みはこちらから!https://www.facebook.com/events/204602786817429/