「若者に居場所と自信を」NPO法人ビーンズふくしま 吉田さん【前編】

皆さまこんにちは!松本です。

 
コースター利用者インタビュー第13回目は、NPO法人ビーンズふくしまさんのお話です。職員の吉田さんにお話をお伺いました。
ビーンズふくしまさんが福島県より委託を受け実施しているユースプレイスという活動でコトひらくの施設を使用していただいています。
前編はビーンズふくしまさんがどのような団体なのか、ユースプレイスで行っている活動などをご紹介していこうと思います!
 
 

Q.ビーンズふくしまさんについて教えてください。

A.NPO法人ビーンズふくしまは、様々な理由から不登校やひきこもり等の状況にある子どもたちや若者たちを支援している法人です。子どもや若者のご家族や地域住民、学生等といった地域の方々と協同して生きにくさを抱えている子どもたちや若者たちが自ら望む姿で社会と繋がることができるよう支援を行っています。
ビーンズふくしまは子どもたちが安心して自分らしくいられる地域の居場所としてフリースクール事業からスタートし、現在はフリースクールに加えて若者の就労支援や震災によって避難生活を送る子どもたちへの学習や多様な体験の機会提供、生活困窮世帯の子どもたちへの学習や生活支援、不登校やひきこもりの方やそのご家族の相談等、様々な事業を福島市と郡山市に事務所を構えて実施しています。
 
 

Q.郡山事業部門さんではどのような活動を行っているのでしょうか。

A.郡山事業部門では、不登校やひきこもり等の方やご家族の相談、無業若者の就労支援や生活困窮世帯の子どもたちへの学習や生活支援、震災によって復興公営住宅等で生活している子どもたちへの学習や体験活動の機会提供、若者の地域での居場所としてユースプレイス事業を行っています。
それぞれ当事者の気持ちに寄り添いながら、当法人だけでなく、地域の方々からお力添えをいただきながら子ども、若者たちを支えていけるような社会を目指し活動しています。
 
 


郡山事業所〈こおりやま若者サポートステーションの様子〉
 

Q.活動を行う上で大切にしていることは何ですか?

A.子ども、若者たちそれぞれの背景や強みなどの個別性をしっかりと受け止め、本人の気持ちに寄り添って関わることを心がけています。深く関わりを持つことで初めて見えてくる、子ども、若者の実情やその支援の必要性を地域に発信していこうと考えています。
 
 

Q.ユースプレイスは何のための活動ですか?

A.様々な理由から意欲やエネルギーが低下してしまい、社会生活が限定された状況にある中で何とか現状を変えていきたいという想いを持つ若者(概ね15歳から39歳)を対象として、人とのつながりを広げたい、何か今自分にできることを始めてみたい、そんなはじめの一歩を踏み出したい人の活動を応援しています。活動を通して自己成長に繋がったり、地域資源に触れるきっかけになったりし、行く行くは地域社会に「自身の居場所」や、「こうなりたい」「こんなことしてみたい」といった目標を見つけられるような機会提供をしています。当法人では福島市と郡山市の2か所で実施しています。
活動に参加したいという思いの方はもちろん、孤立感、就職・就学についての悩みなどを抱える方にも気軽に来てほしいという想いで活動しています。ユースプレイスはその場にいる誰もが対等な立場で支えあう場です。その中で参加者同士が同じ時間を共有できたり、共通の悩みを持つ人同士での交流が生まれたりもしています。
企画に参加する際は材料費等や安全保障代はご負担いただきますが、基本的に無料です。
 
 

Q.ユースプレイスではどのような活動を行っているのでしょうか。

A.週に3回程度(火・水・土)、参加者が自由に過ごせるフリースペースを開いています。その他にも、定期的に開催しているサークル活動のような企画や、また参加者発信の「やってみたいこと!」にもチャレンジしています。
例えば定期的に行っている企画として、遊び研究室(いろんな遊びを通してルール覚え、コミュニケーションする)、テーマトーク(読書プレゼン、映画鑑賞会)、スポーツなどがあります。また、料理企画では「何を、どんなふうに作るか」皆で考えたり、音楽活動では参加者の方が演奏の仕方を教えてくれたりなんてこともあります。
ユースプレイスの中だけでなく、地域とのつながりも大切にしていて、ボランティアでヨガ教室の講師をしてくださる方がいたり、逆にこちらから地域の活動に参加しに行ったりもします。活動は強制ではないので、自分のペースで参加しながら「やってみたいことを形にする経験」や「仲間と一緒に活動する経験」を通して少しでも自信に繋がったらうれしいです。
 
s_DSC_1560
11947605_965573066797829_1148331084020350685_nユースプレイスの活動の様子
 

Q.ユースプレイスへ参加するにはどうしたらよいのでしょうか。

A.一度当法人の事務所に連絡していただき、まずは面談という形でお話を伺い、ユースプレイスの説明をさせていただきます。その後、活動を見学していただき、雰囲気を感じていただきます。もちろん、その場で参加もOKです。
説明や見学の結果、参加したいという場合は予定表やホームページでユースプレイスのスケジュールを確認して、興味のある活動に参加いただけます。
 
 
 
Q.一回の活動にはどのくらいの方が参加されるのですか?

A.様々ですね。やってみたい活動を選ばれて参加する方もいるので、フリースペースですと5~8人くらいですかね。ただ、ユースプレイスの趣旨に賛同してくれる方であれば地域の方も参加してもらうことができます。例えば、「福島コトひらく」を利用されている方がふらっと遊びに来てくれて、一緒にボードゲームで交流したこともありました。また、スポーツに関しては、地域にあるフットサルチームと合同で活動するときもあって、多いときでは10名~20名くらいの方で活動するときもあります。
 
 

Q.活動中、気を付けていることはありますか?

A.参加される方の自主性や、やりたいという熱意や希望を重視しています。例えば企画を進めていく上で、スポーツ(バスケットボール)の時であれば参加者の皆さんから「次はパス練習しましょう」「シュート練習がしたいです」など提案してくれたりします。そういった自主性を尊重しています。またそこで生まれる、スタッフと参加者の方との垣根を越えた横の繋がりを大切にしています。そしてこれからも大切にしていきたいです。
 
 

今回は吉田さんにユースプレイスの活動についてお話しいただきました。
居てもいいと思える場所があるだけで、心に余裕が生まれますよね。居場所を作りたいという方はもちろんですが、新しい出会いを見つけたい、楽しいプログラムに参加したいという方も気軽に見学に行くことができるようです。
ご興味のある方はぜひホームページもくわしく読んでみてください!
 
 
↓↓NPO法人ビーンズふくしまさんのホームページはコチラ↓↓
http://www.beans-fukushima.or.jp/
 
↓↓こおりやま若者サポートステーションさんのホームページはコチラ↓↓
http://kss.beans-fukushima.or.jp/